ウェブ解析士ってどんなこと勉強するの?結構時間かかりそう。資格取得を決めた時の私が考えていたことです。
資格取得って事前の情報収集で大きな差がでますが、調べてもそこまで具体的な情報がありませんでした。
そのため、私は具体的な情報を発信する前提で資格勉強の記録をしていたので、今回超具体的にご紹介していきます。
気になる勉強時間ですが、私の場合は61時間15分かかりました。詳しい内訳は後ほど解説します。
ウェブ解析士取得後に、ウェブ解析士協会の公式イベントで学習方法について話していますが、この記事でも同じような内容を解説していきますのでぜひ参考にしてください。(39:05〜1:02:10)
合格したときの私は下記のように、ウェブ解析のほぼ未経験者でした。そのため、未経験&独学の方は特に参考になります。この記事を読んでスムーズな一発合格を目指しましょう!
- 社会人4年目
- Webマーケター(広告運用支援8:自社マーケ2) 3ヶ月目
まだWebマーケティング業界に興味を持ち始めた段階の方は、Webマーケティング業界の適正もチェックしてみてください。
Webマーケティング業界に向いてる人・向いてない人5選【現役Webマーケターが解説】
ウェブ解析士の概要
まず、ウェブ解析士の概要について説明していきます。概要は理解していて、学習時間だけ気になる方はこの章を飛ばして大丈夫です。
ウェブ解析士取得までの流れ
ウェブ解析士取得までの流れは以下6ステップです。
- 公式テキスト、問題集から勉強
- 公式の認定講座(任意)
- 試験申し込み
- 試験実施
- レポート作成
- 合格!(認定書受領)
私の場合、1〜6までで68日間かかりました。勉強時間はこの後の章で詳しくお伝えします。
「2. 公式の認定講座」は任意ですが、受講することで5のレポート作成が免除となります。ただ、レポート作成は未経験でも簡単に作成できるので、免除目的で受講する必要はないと思います。(私は受講していません。11,000円(税込)と高額ですし笑)
試験の申し込みですが、オンラインの自宅受験であれば、ほぼ毎週どこかしらに申し込めたので日付は自由に選べました。また、2週間ほどの期間内であれば好きな時間に受験できるので、急な予定が入っても問題ないです。
ウェブ解析士取得の難易度は?未経験でも大丈夫?
ウェブ解析士の合格率は6〜7割と公式で言われています(※)。そして、試験の合格ラインは100点満点中70点という噂がありますが、公式では公開しておりません。ちなみに私は76点で合格でした。
ほとんど未経験の私でも後述する勉強法で合格できたので、難易度は高くなく未経験でも大丈夫です!
(※)参照元:ウェブ解析士の難易度や合格率はどれくらいですか?
ウェブ解析士の階級
ウェブ解析士には3つの階級があり、それぞれ概要は以下の通りです。
- ウェブ解析士
ウェブ解析及びウェブマーケティングの知識を習得 - 上級ウェブ解析士
KPI設定や戦略立案のほか実践的な提案・コンサルティングスキルを習得 - ウェブ解析士マスター
ウェブ解析士の育成や企業研修等の講師に必要となる教育・指導スキルを習得
参照元:ウェブ解析士とは
ウェブ解析士の取得費用
階級ごとの取得にかかる最低限の費用は下記の通りです。
- ウェブ解析士:17,600円(税込)
- 上級ウェブ解析士:88,000円(税込)
- ウェブ解析士マスター:220,000円(税込)
意外と高額でびっくりですよね。。
上記はあくまで最低限の金額になります。実際に私がウェブ解析士を取得するのにかかった費用は24,750円(税込)で、内訳は以下の通りです。
- 初回試験:17,600円(税込)
- 公式テキスト:4,400円(税込)
- 公式問題集:2,750円(税込)
上記以外にも、認定講座(11,000円(税込))や再試験(12,100円(税込))に費用がかかる人がいます。受験費用が高額なので一回で受からないと!っという気持ちが強かったです笑
認定講座はGoogleアナリティクスについての講義で、受講すると試験合格後のレポート作成が免除されます!
ただ、レポートは完全初心者でも問題なく作成できるので、個人的には受けなくても良いと思います。
ちなみに、資格を取得した後も6,600円(税込)の年会費がかかります。試験も受け直す必要があるので、私の周りでは更新している人は少ないですね笑
ウェブ解析士の概要については以上となります。
次の章からは、学習時間や学習内容など私の実体験を中心とした内容をお伝えします。
資格所得までの学習時間
ウェブ解析士取得にかかる学習時間ですが、私の場合2ヶ月ほどで61時間15分です。公式ではウェブ業界未経験者の場合25〜40時間だそうですが、25時間は相当集中力や効率的な勉強ができないと無理な気がします笑
前述した通り私はウェブ業界に転職して3ヶ月目で、未経験者とほとんど知識の差はありません。広告周りの単語だけ知ってはいましたが、広告の仕組みや解析方法は0からの勉強でした。
学習時間の内訳は以下の通りです。
章 | 概要 | 学習時間(h) |
1 | ウェブ解析士の概要 | 10.5 |
2 | 環境分析&マーケティング解析 | 7.25 |
3 | 戦略と計画立案 | 8 |
4 | ウェブ解析の設計 | 12 |
5 | インプレッションの解析 | 7.5 |
6 | エンゲージメントと間接効果 | 6.5 |
7 | オウンドメディアの解析 | 5 |
8 | レポーティング | 4.5 |
詳しい学習内容は後述しますが、公式テキストを読むのと過去問でこのくらいです。
4章と5章はボリュームもありましたが、PCで公式テキストを読んでいて全然集中できてませんでした笑
途中からKindle Paperwhiteに切り替えてからは割と集中でき、かかる時間も短縮できてきました。
公式テキストは電子しかないのが辛いですね。。
一日の学習時間は0.5〜2.5時間ほどでした。細かい情報は以前ツイートしたので見てみてください。
ウェブ解析士の取得に61時間かかりました😳
公式サイトの目安だと25〜40時間だから、効率が悪かったのかも笑あと、平日に取れる勉強時間が長くても2.5時間。これ以上増やすのは難しいから、今後もこの2.5時間を取れる環境は保っておこ📝 pic.twitter.com/SuFjnQl1QO
— グロン😳Webマーケターの実態 (@grongrongron30) August 2, 2021
ウェブ解析士の学習方法
大まかに分けると私の勉強方法は下記になります。
- 問題集を数問解く
- テキストを読む
- 問題集を解く
- 間違えた箇所をまた読む
- テキスト読了後問題集やり直す
- 覚えづらい部分だけテキストを読む
※1と2と3は章ごとにやっています。
「1. 問題集を数問解く」の目的は、テキストを読む際にどういった問題が出るかを意識しながら読むためです。テキストはかなり情報量が多く、全て覚えるのは困難です。そのため、あらかじめここテストでそうだな〜という感覚をつけてから読むことにしてました。
「2. テキストを読む」にも注意があります。いきなり読み始める前にざっと流し読みします。理由は2つあって、1つ目はその章の大まかな流れやポイントを把握するためです。全体像を把握できている方が、内容が頭に入りやすいです。2つ目の理由は、その章のボリューム(ページ数)を把握するためです。私は集中力が皆無なので、進捗具合がわからないとモチベーション維持できないです笑
公式テキストについて
テキストを読んだのは1周+問題が解けなかった箇所+覚えづらかった箇所のみです。他の人の記事を見ると何周も読んでいる人がいますが、あのテキストを何度も読める集中力が凄いなと思います笑
普段から読書はしていますが、ほぼ未経験の自分からすると難しい単語ばかりで苦痛でした…。(余談ですが、今まで読んできた本の中で一番誤字が多かったです笑)
ちなみに、2021年の公式テキストは電子版のみでした。。電子での勉強は初めてでやりづらかったです…。ただ、2022年からは紙での販売となったので、電子での勉強に慣れてない人は良かったですね!
過去の古いテキストも販売されてますがお勧めしません。なぜかというと、Webの業界自体が日に日に変わっているため、ウェブ解析士の試験内容も毎年変わっているからです。前述した通り一度取得した人も翌年には取得し直す必要があります。なので、古いテキストでの勉強はお勧めしません。
問題集について
最後に問題集についてです。問題集は紙媒体ですが、特典としてWebアプリ版も使用できます。スマホで問題が解けるので、通勤中など隙間時間にも勉強できました。ただ、Webアプリ版には問題の解説がなく、なぜ間違えたかは自分で調べる必要がありました。そのため、問題集は家の中で、紙媒体の問題集で解くことが多かったです。あと、Webアプリでは解き終わった問題を記録する機能がありましたが、cookieの問題か記録が突然消えてしまうことがあり困りましたね…。とはいえ資格取得には必須なので、この記事の情報を参考にしつつ使用してみてください!
試験当日について【対策の必要あり】
私が受けたウェブ解析士の試験は以下の通りです。
- 60分間で60問
- 公式テキスト、問題集、電卓の持ち込み可
- 全問マーク式
- 自宅でのオンライン試験
- カメラの接続などなし
- 4〜5章の問題は配点が重い問題が多かった印象
1問あたりに1分しかないので、私はパッと分からなかった問題と計算問題は後回しにしました。問題にフラグを立てることができるので、後から解き直すのは容易です。後回しにしながら問題を一通り解いた結果40分ほどかかり、残り20分で飛ばした問題の解き直しをしましたが、余裕持って試験を終えれました。
普段から問題集を解くときに時間を測ると試験で焦らずに済むと思います。あと、出題内容は問題集と大きく変わらなかったので問題集だけで勉強は十分です。(全く同じ問題も何問か出ました。)
未経験でもできるの?レポート提出について
試験合格後はレポート作成です。Googleアナリティクスを使って分析していきますが、未経験だと不安ですよね。結論を言うと、未経験でも可能です。超余裕です。なぜかというと下記の公式サイトでGoogleアナリティクスの操作は説明されています。その内容に合わせてExcelにコピペしていくだけです。
Excelに貼り付けたあとは考察を書いていく必要がありますが、採点は厳しくないので大丈夫です。人を落とすためのレポートではなく、最低限度の能力があるか測るためのレポートのようです。ちなみに私のレポートは満点でしたが、正直そこまで力を入れていません。Googleアナリティクスからでは分からないことなど、明らかに的はずれなことを書かなればOKだと思います。(採点する人によって多少変わるかもしれませんが。)
ちなみに、レポート作成は5〜6時間程で完了しました。
ウェブ解析士は取って良かった?
最後にウェブ解析士取得の良い点と悪い点をお伝えしようと思います。まず取得して良かった点は以下の通りです。
- Webマーケティングの知識が体系的に身についた
- 社内で少し評価された(収入には影響なし)
- 履歴書に書けることが増えた
- ブログネタが増えた
最後の内容は完全に個人的な話ですね笑
一番のメリットは想像つくと思いますが、知識が身についたことです。Googleアナリティクスで分かる滞在時間の測定方法や、アクセス解析の例は実務でも役立ちました。
逆にマイナス面は以下の通りです。
- 業務と関係ない範囲も勉強する必要がある
- 費用が高額
- 国家資格ではないので、取得したことによる影響が薄い
前述した通り取得だけでも高額ですし、年会費を毎年支払う必要があるのは辛いですね。あとは出題範囲が広いことによって長時間勉強する必要があるのが辛いです。個人的には勉強時間をブログなどに当てて、実績作りに専念するのも良いと思います。
上記のことから以下のような人には取得をお勧めします。
- 広く知識が必要
- 資格勉強の方がモチベーションを作りやすい
- 会社から補助金を出してもらえる
- ウェブ解析士マスターを目指す
受験する方は試験勉強応援します!気になることがあれば気軽にTwitterでDMしてください。
最後まで見ていただいてありがとうございました!
これからWebマーケティング業界を目指す方は、ネガティブな実態も知っておくと転職で後悔するリスクを軽減できます!
「Webマーケティング業界はやめとけ」と言いたくなるような経験談をまとめたので、参考にしてください。