新型コロナの影響によりオフラインでのマーケティングが困難となり、オンラインで商品を売る仕組みを作るWebマーケターの需要がどんどん高まっています。
また、IT技術は進化していくのでWebマーケティングの需要はこれからも高まるのは間違いありません。そんなWebマーケターの年収や年収を上げていくためのキャリアパスをご紹介します。
Webマーケターの年収は高いの?
結論から言います。広告など他社のWebマーケティングの場合、平均年収は416万円です。事業会社で社内のWebマーケティングの場合、465万円です。(参照元)
令和元年の日本の平均年収が403万だったので(参照元)、他社の広告運用だと少し低く、自社のマーケティングは高いという結果ですね。
広告代理店 | 421万 |
事業所の社内マーケ | 471万 |
全国平均 | 436万 |
なんだか事業会社で社内のマーケティングしたくなりますが、未経験でいきなり事業会社のマーケターに転職は難しいです。
事業会社の場合、マーケティング業務がメインではないのでマーケターの人数の割合が少ないからです。
他社の広告運用の平均年収が低い理由としては、下流の工程のみの業者が含まれれので、平均値が下がっています。
そのため、広告運用の企業へ転職や就職を考えている場合、顧客へのヒアリングや広告設計などの上流工程にも携われるか確認するべきです。
ちなみに私の年収は下記の内容で400万です。参考にしてください。
- 社会人4年目
- 3年間SEをしていたのでWebマーケターとしては1年目
- 業務内容は他社の広告運用(上流から)6割と自社製品のマーケティング4割
- 社員数10数人のベンチャー
- 都内
Webマーケターのキャリアパス
Webマーケターのキャリアパスとして、転職サイトの「doda」「Geekly」で年収別の求人をまとめました。
Webマーケターで年収300万〜500万の求人
- Webマーケ業務経験あり
- ディレクション経験
- Excelスキル(関数の使用など)
- 論理的思考の持ち主
- 能動的に動ける人
Webマーケターで年収600万以上の求人
- 経験3〜5年以上
- 新規事業立ち上げ
- 分析とコーディング
- 英語 会話できるレベル
- PMスキル
300万〜500万の場合は広告運用、SEO業務などのWebマーケ業務の経験がほとんどです。また、未経験可の場合はExcelやPowerPointなどの基本的なPCスキルや論理的思考なども求められていました。
600万以上の求人になると、Webマーケ業務経験が「新規事業立ち上げ」「プロジェクトのマネジメント」など具体的なスキルが求められるようになります。
未経験でWebマーケターを目指す人におすすめの転職エージェントをまとめた記事もあるので参考にしてください。
【未経験者ならココ】Webマーケティング職にオススメの転職エージェント5選
この次の章では入社することで身に付くスキルの確認をするので、求人で求められていたスキルと照らし合わせてキャリアパスのイメージを明確にしてください。
年収を上げるためには何をすれば良いの?【入社前でも確認可能】
Webマーケターの平均年収もわかった。キャリアパスもわかった。でもどうやって上がっていくの?
この章ではこの疑問を解決していきます。
結論を言うと ①上司の仕事確認②会社の売り上げ導線の確認 この2つです。
この2つなら面接での質問や、HPでの企業研究でわかりますよね。
当たり前のように感じるポイントだからこそじっくり考えてる人が少ないです。会社に昇進のルールがあればそれに沿って働くのがベストですが、今回お伝えする2つの確認は市場価値を上げていく確認なので、転職した時も年収を上げられます。
それではそれぞれ確認していきましょう。
①上司の仕事を確認しよう
入社後に自分がやる仕事ばかり気になっていませんか?
もちろん大事なことですが、年収を上げたいのであれば将来を見据えて、上司の仕事も知っておく必要があります。
今の上司の仕事が将来のあなたの仕事になるので。(部署異動や転職をしなければ)
将来の仕事を把握していると、必要なスキルやアピールするべきポイントが明確になります。
そして前の章で確認したWebマーケターの求人と突き合わせることで、自分がどのくらいの年次でどのくらいの年収になるか予想できます。
また、突き合わせた結果、転職した方が年収が高い場合にも気づくことができます。
上司の仕事を確認するメリット
- 将来の自分の業務&年収が想定できる
- 必要なスキルが明確になる
- 転職を検討した方が良いタイミングを想定できる
上司の仕事を知っておくメリットがわかってきたと思うので、次はどうやって確認するか説明していきます。
既に入社している方は簡単です。社内のスケジュールを記載しているツールの確認や、メールを見るだけです。
飲み会があれば、愚痴を聞く体で業務を聞いたり、運が良ければ年収も聞けますね。
そして、自分が巻き取れそうなものは業務はどんどん巻き取りましょう。上司の仕事を取っていけば自然と年収も上がります。
まとめると、既に入社している人は同僚ではなく上司をライバルとして徹底マークです。
次に就活中でこれから入社する場合ですが、面接で質問するのが一番です。
可能であればOB訪問や、「転職会議」などのクチコミサイトの確認、「LinkedIn」などのSNSで社員の情報を見るのが良いです。
ただ、就活中って時間足りないですよね。受ける会社を絞って時間をかける人もいますが、落ちてしまったときのリスクになるので、就活期間が決まっている人にはおすすめできないです。そのため、余力がない方は事前に調査しきれなかった情報を面接で集めましょう。
面接での質問内容は下記2つに分けて聞くと整理できます。
- 募集部署の役割ごとの人数を聞く
- 役割ごとの業務
①で全体像を把握し、②で上司の業務確認です。
全体像を確認することで年代ごとの業務の役割がイメージしやすくなります。
また、人数の少ないベンチャー企業の場合だと、一人一人の役割が明確のためより効力が出るのでぜひ質問してください。
②売り上げの導線を確認しよう
何で売り上げの導線を?って思うかもしれませんが、ここの確認はめっちゃ大事です。
シンプルに売り上げ増加に貢献できれば評価されますし、会社が求めてるスキルを把握で来ます。
イメージしづらいと思うので、実例を出します。
下記は私が所属している会社の売り上げ導線の一例です。
- 自社サイトコンテンツ(記事)を作成
- 作成されたコンテンツを見てもらえる
- コンテンツで紹介している無料の資料をDLしてもらえる
- DLした顧客に対して営業する
- 契約
- 契約後LP作成や広告運用
超ざっくりだとこんな感じです。
マーケ部門の役割は1、6です。(細かい作業はもっとありますが)
Webマーケターの作業内容を数値でまとめた記事もあるので、具体的に知りたい人にはおすすめです。
6の広告運用は会社HPなどを見れば把握できそうですよね。しかし、導線を辿っていくと1のコンテンツ作成の仕事にも気づけます。
この導線で売り上げ増加のためのマーケ部門の役割は、コンテンツの質を高める(SEO)と運用する広告を増やすことです。私は広告運用がメインの業務なので、運用できる広告を増やすことで売り上げ増加に貢献できたと評価されます。(当然質も評価されますが)
また、部下を育てることで会社として運用できる広告が増えるので、指導力やマネージャーとしてのスキルが必要となってきます。
私の場合の売り上げ貢献
- 運用できる広告を増やす
- 部下の指導力
- マネジメント能力
このように売り上げの導線から、自分が貢献できるポイントを洗い出すことで自分に求められるスキルが明確になります。
そして、そのスキルが身につけば自然と評価されるはずです。もし会社に評価されなくても、市場価値は高くなっているので転職することで年収を上げられます。
入社前の人も、既に入社されている方もぜひ売り上げの導線を確認してみてください。
まとめ
広告など他社のWebマーケティングの平均年収は421万円、事業会社で社内のWebマーケティングの場合、471万円でした。
そして、年収を上げていくためには「上司の仕事」「売り上げ導線」この2つの確認をすることです。
最近ではフリーランスとして独立する人もいるので、市場価値を高めて行けばキャリアパスの選択肢が広がりますね。私自身まだ模索しているところなので、一緒にWebマーケターとして年収を上げていきましょう!
Webマーケターの実務が気になる方は下記の記事もチェックしてみてください。