Web(デジタル)マーケティングって具体的に何するの?
SEO、広告運用、SNSマーケティングなど概要は分かりますが、具体的なレベルではわからないですよね。
- Webマーケティング業界に転職してみたいけど、ついていけるだろうか
- 具体的な業務のイメージができないから、志望理由が書けない
この記事ではこんなお悩みを解消するために、Webマーケターの1日を紹介します。
「案件名 仕事内容」を15分ごとにメモしているので、今回紹介する1日の流れは超具体的です。
ちなみに、2分で終わるアンケートにご協力いただくと上記の仕事内容をメモしているExcelファイルをプレゼントします。プレゼントは予告なく終わるので、興味のある方はこちらのアンケートにご協力ください。
私はSEを3年間経験した後、完全未経験ですが2021年4月にWebマーケティング業界へ転職しました。
主に広告代理店業務を実施していますが、自社のSaaS製品のマーケティングも担当しているため、”支援会社”と”事業会社”の両面での仕事内容を紹介します。
転職後イメージの参考にして、後悔のない転職活動にしてください!
Webマーケターの一日(広告運用編)
広告代理店としての支援会社より業務がメインの1日は下記の流れです。
9:30 広告全体の予算消化具合の確認、調整
10:00 朝の社内ミーティング
10:15 案件A 広告設定修正
10:45 案件B 連絡返答
11:15 案件B 作成完了したLP(※)のデザインチェック
11:45 来月の広告予算まとめ
12:00 お昼休憩
13:00 案件C 広告結果報告ミーティング
13:30 案件C 報告会後の社内ミーティング
14:00 案件D LP(※)修正のプログラミング
14:30 案件B 修正完了したLP(※)のデザインチェック
15:00 案件D LP(※)修正のプログラミング
17:15 明日のスケジュール確認
17:30 夕方の社内ミーティング
18:00 案件B 広告文、広告設定の設計
19:15 退社(45分残業)
※広告用のWebサイト
未経験で入社して8ヶ月目の時期ですが、1日でA〜Dの4案件分のタスクを進めています。
基本的にマルチタスクの状態で、既存広告の進捗確認や広告文の修正、新規広告の配信に向けたディレクター業務がメインになります。
私の場合、元SEのため修正レベルのプログラミングを対応するときがありますが、新規作成レベルになるとコーダーさんに依頼しています。
新規広告のディレクター業務では広告やLPの構成を考えたり、デザイナーさんやコーダーさんの成果物をチェックします。自分の作業をこなしつつ、各作業担当への指示や成果物のチェックをするのは時間の管理能力がないとこなせないですね。
月初には前月の広告結果を報告する顧客とのミーティングがあります。そのため、広告結果の報告用にレポートを作成しますが、結果が悪いときは契約継続のためにも改善案検討に必死になります…。
Webマーケターの一日(自社業務編)
続いて事業会社としての自社業務がメインの1日の流れを下記の通りです。
10:00 朝の社内ミーティング
10:15 自社サイト アクセス解析レポート作成
12:30 お昼休憩
13:30 自社開催のセミナー内容検討
15:00 ウェビナー内容について上長と認識擦り合わせ
15:45 自社開催のセミナー内容検討
17:15 明日のスケジュール確認
17:30 夕方の社内ミーティング
17:45 案件E アクセス解析
18:30 退社(定時)
入社して7ヶ月目の時期ですが、午前中は自社サイトのアクセス解析レポート作成です。
レポートは週次で作成していますが、下記の内容をまとめています。
- 自社サイトのアクセス結果
- ダウンロード資料のダウンロード結果
- 自社開催ウェビナーの集客結果
- 新規獲得した顧客情報の獲得元確認
Googleアナリティクスや顧客情報を管理するMAツールを参照してレポートを作成します。
「何故その結果になったか」や「今後どうするのか」まで報告するため、ある程度数値から推測する力が必要になります。
レポート作成未経験だった私も入社当時は苦労しましたが、2ヶ月目ごろには慣れてきました。
午後は自社で開催しているセミナーの修正案検討です。
現状集客できている層や市場調査した結果から「ターゲットの変更」提案し、実際にセミナーの内容を変更することになりました。
ただ結果は悪いままだったので、集客の難しさや責任を感じています…。
月間で作業時間の長い仕事 ベスト10(合計164.25時間)
1日の流れはイメージできたと思うので、次は月単位でどういった業務をしているか紹介していきます。今回紹介するのは入社して6ヶ月目(2021年9月)の情報です。
作業時間の長い仕事 10位〜7位
10位:レポート作成(6.25時間)
広告結果報告に向けて結果の解析です。表やグラフの作成は自動化されているため、わかったことや今後の改善案を検討します。
9位:広告設定の調整(6.5時間)
広告運用は基本的には自動化していますが、途中経過を見て広告ごとの単価や広告文の調整などを行います。また、流入元キーワードの追加や除外などの調整もしています。
8位:ミーティング資料作成(7.25時間)
1日の流れでも紹介した社内ミーティングにて使用する資料作成です。自社サイトのアクセス解析、新規顧客の獲得状況を表にまとめます。
7位:社外ミーティング(7.75時間)
月次で行う顧客との広告結果の報告会や、新規案件の商材内容のヒアリングです。今は全てオンラインでの開催となります。
作業時間の長い仕事 6位〜4位
6位:広告設計(10.25時間)
新規広告案件の配信条件や広告文の検討です。広告文作成では『半角で30文字分の見出し×15個、半角で90文字の本文×4個』のセットを複数作るので語彙力ないと詰みます。
5位:広告の進捗確認(11.5時間)
広告予算の消化具合や想定外の挙動をしていないか確認です。月の変わりには配信予算が変わり、管理表のの更新なども行います。
4位:ウェビナー運営(16.25時間)
週次でウェビナーを開催するため、申込フォーム作成する業務が発生します。定期作業なので簡略化していて基本的には工数はかかりません。ただ、このときは既存のウェビナーの改善策を提案したため、普段より工数がかかりました。
作業時間の長い仕事 3位〜1位
3位:コラム修正(18時間)
この月は自社サイトのリニューアルがあり、全ページの体裁チェックやURLの張り替えを対応しました。単純作業なので、苦痛で投げ出したくなります。こういった自社の細かい作業も担当することも多いです。
2位:広告の出稿(25.5時間)
広告配信に向けての諸々の作業を出稿としてまとめています。この月は初めてGoogleディスプレイ広告の配信や、Facebookページの作成などがあり苦戦しました。様々な媒体で配信しますが、媒体ごとで設定方法が異なるため覚えることが多すぎる問題に直面してます。
1位:社内ミーティング(34時間)
日次の朝会&夕会、週次のマーケ部門ミーティングがメインです。夕会は上司に案件の相談することが多く、時間がかかります。また、週次ミーティングでは自社サイトのアクセス状況とリード獲得状況を営業の方と確認します。
2021年の9月の工数まとめは下記の通りです。
もっと具体的に知りたい人向けに、8月版の工数まとめを配布しています。欲しい方は2分で終わるアンケートのご協力をお願いします!アンケートはこちら↓
入社前とのギャップはあった?
- テレワークができる
- 副業がしやすい
- ブラックで忙しそう
- 市場価値を高められそう
転職する前はWebマーケティング業界に対して上記のような印象がありました。
実際に入社した後にギャップがあったか解説していきます。
Webマーケティング業界はテレワークできる?
Webマーケターはテレワークできます。週3回はリモートでの作業です。
緊急事態宣言中はフルリモートだったので、2ヶ月ほどは出社しませんでした。
他のWebマーケターの方の話を聞いても、テレワークを取り入れてる会社ばかりです。
オンラインでの打ち合わせが馴染んだおかげで、業務がオンラインだけで完結するようになりました。
Webマーケティング業界は副業しやすい?
Webマーケターは副業しやすいです。私は「ブログ運営」「Webライター」をしています。
(ちなみに副業NGの会社なので、こっそりやってます。)
私はやっていませんが「広告運用」も副業での需要が高いスキルです。オンラインで知り合った人に広告運用経験があることを伝えると、仕事を手伝って欲しいとよく言われます。広告運用は人手不足ですね。
「ブログ運営」のスキルは転職してから高まりました。
- Googleアナリティクスの扱い方
- SEOアルゴリズムのアップデートによる影響
- サイトの構成、売り上げへの導線の考え方
こういったスキルや経験が本業で身につき、ブログ運営で活かしています。
ちなみに、ブログを初めて9ヶ月の段階で収益が7,000円になりました。それまでは、1ヶ月で100円にもなりませんでしたが笑
Webマーケティング業界はブラックで忙しい?
私の会社はホワイトです。平均残業時間は10時間を超えていません。1番忙しい時期でも21時間でした。
ただ、超大手企業ではブラックな噂が多く出ていますよね。
あと社外のWebマーケターの方と会話すると「広告代理業務なのにブラックじゃないんだ!」と驚かれます笑
そのため、ブラックな企業は多いかもしれないですね。
ブラックではありませんが、Webマーケターの辛いことをまとめた記事があるので、気になる方は読んでみてください。
Webマーケティング業界は市場価値を高められる?
対面での営業ができなくなった今、オンラインでの集客する力の需要が高まりました。そのため、Webマーケターとしてのスキルが身に付けば市場価値も上がっていきます。
未経験での転職は難しいですが、一度経験者になってしまえばその後は年収を上げていきやすくなります。
ただ、「スキルを高めていける人」という前提です。
集客する手法、携わる業界のトレンドなど勉強することが多いです。また、それらの情報が日々新しくなっていくため、勉強しないと時代遅れのマーケターになります。
良く言えば勉強した分差をつけやすい業界です。実績が数字で出る業務なので。
ちなみに「自分は勉強熱心だ!」という人におすすめなのは、中小のベンチャー企業への転職です。
私自身社員数14名ほどの会社ですが、入社して1ヶ月で実務を任せていただき、いきなり顧客と打ち合わせがありました。しんどいことも多いですが、サイヤ人級の成長を感じています。
未経験者におすすめのWebマーケティング独学方法をまとめた記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
【未経験者必見】転職成功に向けたWebマーケティングの独学方法5選
転職活動時にアピールできるポイント
未経験からWebマーケターになった自分視点で、必要だと思ったスキルを5つに絞りました。
- コミュニケーション能力
- Yesマンにならず協議できる力
- 高い勉強意欲
- スケジュール管理能力
- PDCA力
この5つはWebマーケターで必須級の能力です。現職でこういったスキルで活躍できたエピソードがあればアピールしていきましょう。
ただ、完全未経験の場合、現職のエピソードだけでは相手にされないことがあります。本当にWebマーケターを目指していることが伝わる行動が大事です。私の場合はブログ運営について、面接で話すようにしていました。
未経験でもWebマーケターに転職できる?
未経験でもWebマーケターになることはできます。ただ、難しいです。
そんな難しい転職活動だからこそ、私は転職エージェントを利用しました。
転職エージェントとは、求人の紹介をしてくれたり転職活動にアドバイスをくれる担当の方です。
最終的には個人で見つけた求人から転職しましたが、転職エージェントから頂いた情報のおかげで転職成功できました。
ただでさえ不利な未経験転職なので、転職活動のプロを味方につけて他の転職希望者と差をつけましょう。
私は複数転職エージェントを利用していましたが、1番のおすすめはdoda です。
他にもおすすめする転職エージェントがあるので、下記の記事を参考にしてください。
転職活動はまだ早いかも。っという人も転職エージェントを今から利用するべきです。自分に何が足りないのかが明確になります。
未経験での転職活動は大変なことばかりですが、応援しています!相談があればぜひDMください。